ノートPCのCPU速度が 0.4GHz(400MHz)で固定されて上がらないのをまぐれで直した話
CPU速度が上がらない原因はいくつかあるようですが、私の場合はこんなやり方をしたら直りましたということを書いておきます。同じ症状のパソコンすべてにあてはまるわけではないことをご了承ください。
どうやって直したのか?結論から言ってしまうと、完全に死んでいたバッテリーをPCから取り外す。これだけです。これで CPU速度が上がるようになりました。以下そこまでにいたる過程と方法を書いていきます。
PCについて
このPCは、Gateway NE575-H58G/F。ノートPCです。ストレージが 元々HDDなので起動時間も Windows Updateも時間がかかる。動作も速いとはいえない。
バッテリーが完全に死んでいて、CMOS電池も切れてる。そのため電源を入れてから BIOSのチェックでもたつくのかメーカーロゴが表示されるまで、かなり時間がかかる。そういうこともあり PCが遅いなと思っても、それ以外は問題ないので CPU速度が上がらないことになかなか気づくことができなかった。
それでも遅いとはよく思っていたので、ときどきタスクマネージャーで CPUの使用率などを見ていた。そんなとき CPUの周波数が0.4GHzで固定され動かないのを発見。
試してみたこと
このままの状態では困る。何とかならないかと自分なりにいくつか試してみた。
- 「プロセッサの電源管理(開く手順は後述)」から周波数をいろいろ変更してみたが、CPU速度は上がらなかった
- Windowsをsafeモードで起動すると CPU速度は、0.4GHz以上の速度が出ていた!
- USBから Linuxを起動して、速度を調べると Windowsと変わらず 0.4GHzだった
以上のことから CPU速度が上がらない原因を私なりに推測してみた。
バッテリーが死んで、CMOSへ電気を供給するのが CMOS電池だけになり、CMOS電池も切れてしまった。電源コードを抜いたときに Biosのデータが保持されなくなり、そこから CPU速度が上がらなくなった。というのが私の推測。
それで CMOS電池を交換すれば CPU速度が上がるかもと考え実行することにした。
CMOS電池を交換したら直った?
CMOS電池を交換するのは、ノートPCの場合かなり面倒な場合が多く、このPCでも以下のことをやる必要があった。
- 裏蓋のネジを20本くらいはずす
- DVDドライブを取り出す
- HDDを取り外す
- 裏蓋をはずす(この作業の中でここがもっとも難しかった)
- CMOS電池を取り出して、使われている電池を調べる(このPCでは CR2032ボタン電池が使われていた)
- 同じ電池を用意して交換する
CMOS電池の交換時に以下のことも行った
- 苦労して裏蓋を外したので、この機会に完全に死んでいるバッテリーを取り外した
- Biosをデフォルト値に戻す
- プロセッサの電源管理で周波数を100%にして適用
以上のことをやったらCPU速度が普通に上がるようになった。私の推測は正しかった!?
やり方が正しいか確認してみる
後日このことをブログに書こうと思い、この方法で直るのか確認することにした。
まず、CPU速度が 0.4GHz(400MHz)で固定される状態を再現する。CMOS電池を使えなくすればこの状態になるはず。
CMOS電池を取り出して PCを起動。あれ?CPU速度は下がってない。CMOS電池が原因ではなかった?
他にやったことはハード面ではバッテリーをはずしただけ。まさかこれが原因ではないだろうと思ったが、死んでいるバッテリーを取り付けてPCを起動。CPU速度が 0.4GHz(400MHz)で固定されている。これが原因???
再度バッテリーをはずしてPCを起動。CPU速度が 0.4GHz以上ふつうに出ている。死んでいるバッテリーが原因だったようだ。
たまたまやっておいた、使えなくなったバッテリーを取り外すという行為が、功を奏した形となった。
Posted by rakurin